臨床検査技師はやめとけ?いえ、恵まれた環境で待遇良いですけど?【恵まれていないなら転職か副業をしましょう】

みなさんこんにちは!

「Webサイトエンジニア」×「臨床検査技師」のハイブリットおじさんこと、ウエノです。

臨床検査技師を15年しながら独学でプログラミングを勉強し、Webサイトエンジニアとしてフリーランスで活動しています。

おそらくこのブログを読んでいる人は、「これから臨床検査技師になろうか迷っている人」もしくは「現役臨床検査技師で悩んでいる人」とお見受けします。

臨床検査技師といえど職場は様々あり、病院勤務、検査センター勤務、治験、企業、検診センターなど選択肢が複数あります。

どこに就職するかによって職場環境は違ってきますが、僕は現役で病院勤務をしており、過去に検査センターに勤務していたこともあります。

ですのでこのブログは「病院勤務」と「検査センター勤務」をメインに進めていきます。

というのも、僕がこの他の現場を知らないというのもありますが、全臨床検査技師人口のほとんどは病院勤務か検査センターですので、ほぼこの2つを知っておけば事足ります。

(というか、この他はかなりレアです)

これから臨床検査技師になろうか迷っている人には臨床検査技師ってこんな感じというのが伝われば良いですし、現役の人はもう一度臨床検査技師の恵まれているところを再確認して不足を感じるようであれば転職か副業をしてみれば良いでしょう。

また、最後に「現役臨床検査技師で悩んでいる人」向けに悩み解消用の対策を用意してありますので、最後まで読んで損はさせません

ではどうぞ!

【臨床検査技師が恵まれている理由①】仕事環境が良い

まず臨床検査技師は仕事環境に恵まれています

なぜなら検査室は24時間365日一定の室温が保たれているので、季節に左右されずに快適な温度で仕事ができます

暑い日差しの中で外で立っている必要はないですし、雪のなか車を出してお得意先に出向くこともありませんので、安全で快適な環境で仕事をします。

たいしたことがないように思えるかもしれませんが、夏場の工事現場や、冬の営業さんを思い浮かべてください。

外仕事をしている人は嫌ってほどわかると思いますが、外の環境に左右されるのは本当に大変ですよ、マジで。

検査室は夏場は冷房ガンガン、冬場も冷房ガンガンです。

あれ、おかしいな?と思った人、誤字ではありませんよ。

検査室は機械熱がすごいので冬場でも冷房をつけておかないと、暑さで機械が停止してしまうのです。

ですので冬場は機械熱と冷房でちょうど良いわけで、そこで半袖または長袖の白衣で仕事をしています。

さすがに生理検査室(心電図やエコー検査をしているところ)は機械熱はほとんどないので暖房ですよ。

ということで、臨床検査技師は仕事環境にとても恵まれているのです。

【臨床検査技師が恵まれている理由②】年収は水準くらいもらえる

次に臨床検査技師の年収についてです。

臨床検査技師の年収は高くもなく低くもなく、水準くらいです。

施設によっては水準を下回ったり、大学病院勤務や公務員だったりすると上回りますので、間を取ると水準くらいですね。

普通に生活していけるだけの年収は得られますので、安定した職業といえるでしょう。

快適な仕事環境で水準くらいの年収を得られていれば、かなり恵まれているといえますよね。

ちなみに日本の平均年収は下記のリンクからどうぞ。

さらに検査センターの臨床検査技師は夜勤務となりますので、夜間手当てがついて年収が3割増しです。

その代わり昼夜逆転生活になりますので、それが許容できる人でないと厳しいです。

とにかく年収にこだわる人、朝が弱い人、通勤ラッシュが死ぬほど嫌な人には向いているかもしれませんね。

病院勤務だと夜勤や日曜日・祝日出勤、オンコール体制などのオプションが付いて回り、やればその分給与がアップしますので、年収を少しでも上げたい人は進んで担当すると良いですよ。

臨床検査技師で年収を上げたい人、稼ぎたい人は次のブログからどうぞ。

現役臨床検査技師で「稼ぎたい」と思っている方、とても多いのではないでしょうか。給与は多いに越したことはないですし、平均年収で満足している方も少ないでしょう。そこで臨床検査技師歴15年でIT業界にも知見のある僕が臨床検査技師の稼ぎ方について解説します。稼ぎたい人、少しでも年収を増やしたい方は必見です。

【臨床検査技師が恵まれている理由③】残業が少ない

臨床検査技師の業界は比較的残業が少ない傾向にあります。

たいていの人は就業時間プラス30分以内には帰れています。

施設の勤務時間にもよりますが、だいたい就業時間が16:30だとして、17時くらいにはもう帰っています。

臨床検査技師の仕事は毎日決まった内容をこなすだけなので、あまり残業というものがないのです。

委員会や時間外診察の採血・検査、試薬・機器の検討、サーベイ(外部精度管理)などが残業になりますが、毎日あるものではないですし、決まった人がやるので全員が該当するわけでもありません。

という理由で残業が少ない業界なのです。

早く帰れるのはかなり恵まれていますよ。

「ルーチンが終わらなくて毎日残業してるよ!」という人も中にはいると思いますが、それは運用や業務形態の問題ですので、改善していったほうが良いでしょう。

改善できずにストレスが溜まっている、改善できる職場環境ではない、そもそもみんな文句ばっか言って誰も改善しようとしていない(あるある)などの場合は、早く転職した方が良いですよ。

その職場でいつまでも消耗するより、早く転職して勤続年数を稼いだ方が絶対にお得ですから。

なぜお得なのか。

それは「年功序列文化」なので、勤続年数が長いほど役職に就きやすくなるという理由です。

その他にも、自分より若い人に使われるのも嫌ですよね?

だったら早く転職して、自分より若い先輩を少しでもいなくした方が賢明ですよ。

【臨床検査技師が恵まれている理由④】病院勤務なら福利厚生が手厚い

臨床検査技師なら病院勤務がおすすめです。

なぜなら福利厚生が圧倒的に手厚いからです。

施設によっては恵まれすぎているほど手厚いです。

例えば、「自分自身が自施設の診察や薬処方を受けた場合、1か月で3000円までは自己負担、それ以上は還付。妻、子供も同様に還付します」とかいうお得すぎる福利厚生もあります。

何がお得すぎるのか具体的にいうと、もし入院した場合、入院日数にもよりますが例えば5日間で6万円かかった場合、3000円は自己負担で5万7千円は返ってきます。

まさか過ぎる福利厚生です。

このような福利厚生は求人には記載されておらず、実際に入職してみないとわからないので運次第ともいえますが、病院関係なら何かしらの福利厚生がありますのでかなりお得です。

しかも仕事をしながら空いた時間に診察を受けられますので、時間の節約にもなりますよね。

病院勤務は診察受け放題ですので安心ですし、超過分のお金は返ってきますし薬ももらえますので、臨床検査技師なら病院勤務が絶対におすすめです。

僕は頭痛持ちでよくロキソプロフェンを服用するので、かなり消費が激しいですが、いつでも診察が受けられるし処方量も大きく増やしてもらえるのでいつでも安心です。

軽いものでも何か持病がある人には特におすすめです。

【臨床検査技師が恵まれている理由⑤】ノルマがない

臨床検査技師にはノルマがありません

強いて言うなら業務時間中にルーチン(いつもの業務)を終わらせるくらいです。

それだけです。

営業実績や売上高みたいに、個人の働きを数字で表せる結果は何もありません。

「今月は全然契約が取れなかったどうしよう…」みたいな悩みとは一切無縁です。

いちおう検査実績や売上はありますが、これは検査室ががんばるというよりは医者依存の数字となりますので、技師長クラスでもなければほとんど誰も気にしていません。

出勤日に来て、ルーチンをこなして帰っていく…これが臨床検査技師です。

これを恵まれていると言っていいのかわかりませんが、恵まれていると言うのであれば、恵まれすぎていてヤバいです。

もう「競争社会とか何ソレ?おいしいの?」レベルで競争とかガツガツ感とかマジで無縁で、営業実績で競うとか売り上げで競うとかは別の世界の話なのです。

ノルマがあって毎月大変な思いをしている人には本当に申し訳ないですが、臨床検査技師にはノルマがまったくありません。

恵まれすぎています。

外の世界を知らない臨床検査技師が多いので、自分が恵まれていることにも気づいていない人ばかりなのは残念なことですが。

【臨床検査技師が恵まれている理由⑥】年功序列なのでゆるい

臨床検査技師の業界はほぼ「年功序列」の文化です。

しかも1つ前でお話した通りノルマもありません。

ですので、他業種と比較して色々な意味でだいぶゆるいです。

社会人としてもっとがんばった方がいいんじゃないかと思うことも多々あります。

しかし、年功序列文化ですので、勤続年数が長ければいくら仕事ができなくても役職に就けてしまいます

なぜなら年功序列文化ですので評価制度なんてありませんから。

年功序列文化ですので上司が部下を評価してもほとんど意味がありません。

がんばってもがんばらなくても同じなのです、良い意味でも悪い意味でも年功序列なので。

ですので、上司だから、年上だからといって優れた人なのかどうかというと、それは自分の目で確かめた方が良いでしょう。

役職や経歴に騙されてはいけませんよ。

もしあなたが仕事のできる人材であるなら、今すぐ回れ右して歩合制、出来高制もしくは評価制度のしっかりとした仕事に就くと良いでしょう。

仕事のできるあなたには臨床検査技師の業界は100%向いていませんから。

【臨床検査技師が恵まれている理由⑦】基本お客様

臨床検査技師は機器や試薬、備品を扱っている以上、取引会社相手ではいつでも「お客様」の立場です。

臨床検査技師から赴いて交渉する、営業するなんてことはないので常にお客様です。

※企業勤務や治験、検査センターのブランチラボ勤務などは別です。

言葉の使い方を知らなくても生きていけますし、名刺の受け渡し方なんて知らなくても問題ないですし、言い方は悪いですがわりといつでも文句を言う立場ですので気が楽です。

※医師や看護師、患者に対しては謝罪することがありますので無敵ではありません。対取引会社のときだけ「お客様」です。

だからといって大きな態度を取るようでは三流社会人ですので、そこは気を付けましょう。

基本お客様の立場であっても取引会社はビジネスパートナーですので、あくまで対等の存在として考えてくださいね。

立場的にも恵まれているのが臨床検査技師です。

【まとめ】恵まれていないと感じるなら転職か副業をしましょう

これまで解説してきた通り、臨床検査技師は比較的にかなり恵まれた職種であることは確かです。

おさらいすると、

  • 仕事環境が良い
  • 年収は水準くらいもらえる
  • 残業が少ない
  • 病院勤務なら福利厚生が手厚い
  • ノルマがない
  • 年功序列なのでゆるい
  • 基本お客様

です。

今のみなさんの状況と比べてみて「圧倒的に恵まれていないな…」と感じるのなら、病院勤務に転職してみると良いですよ。

すでに病院勤務だが恵まれていないと感じるのであれば、やはり転職をおすすめします。

同じ病院勤務とはいえ、各施設のカラーや人間関係も変わってきますので転職してみる価値は大いにあります

リクルートやマイナビも良いですが、あなたの特性をデータ分析して相性の良い職場を案内してくれるサービスもあります。

このようなサービスを活かして就活してみるのもおすすめです。

また、「転職したいけど上司が怖くて言い出せない」、「思っていることをうまく伝えられるか不安で言えない」、「辞めると言ってからの風当たりの強さが怖くてためらっている」という人のために、「退職代行」というサービスがあります。

もし本当に退職を言い出せないのであれば利用してみるのも手です。

僕からのメッセージですが、ずっと言えないからといって、いつまでもその職場で働き続けるのだけはやめてください。

そのうち精神的にまいってきて、気が付いたら鬱になっていました、なんて絶対に起こさないでくださいね。

親御さんも悲しみますし、所帯を持つ身であれば家庭に大きな負担をかけてしまいますので、仕事なんて行かなくても死にはしないので無理せずスパッと辞めてしまいましょう。

仕事がなくなるよりも、無理して鬱になってしまった方がずっと大変ですから…。

さて、臨床検査技師はノルマがなく、残業も少ない業界ですので、わりと夕方に帰れます。

ということは自分の時間にかなり余裕があります

そんなみなさんには「副業」をおすすめします。

「恵まれていないが転職はしなくても大丈夫。だけどお金は欲しい」、「時間を有効活用したい」、「副業に興味がある」という人には必見です。

僕は臨床検査技師だけでなくWebサイトエンジニアでもありますので、「Web系プログラミング」が稼げるスキルであることをよく知っています。

ですので、同業のよしみでもないですが、みなさんにもWeb系プログラミングスキルを身につけて人生を豊かにしてほしいと思っています。

詳しくは次のブログで解説していますのでぜひ見て行ってくださいね。

副業するなら断然Web系プログラミングがおすすめなのですがその理由を解説します。なぜ「せどり(転売)」でもなく、「ウーバーイーツ」でもなく、「バイトの掛け持ち」でもなくWeb系プログラミングなのか。Web系プログラミングは他のすべての副業を凌駕する未来への可能性を秘めています。

いざ副業をしようと思っても選択肢がたくさんあるので、どれが稼げて自分の適性に合うかわからないですよね。数ある副業の中でなぜ臨床検査技師の副業に「Web系プログラミング」が断然おすすめなのかを解説します。臨床検査技師で副業を始めたい人、稼ぎたい人は必見です。

このブログがみなさまのお役に立てれば幸いです。

最後まで、ご閲覧いただきありがとうございました。

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